パンとお米

トルコでは、お米も食べますが、主食はパンです。
トルコの街中を歩いていると、リング状の、ゴマがたっぷりかかったパンを売っている屋台をよくみかけます。
ときには、大きな洗濯籠のようななかにパンを山積みにして頭に載せて歩きながら売っている人もいます。
近くを通るだけでゴマの香りが漂い、ついつい誘われてしまいます。
このパンは、「シミット」といい、噛み応え充分の固めのパンです。
見た通り、かなりのボリュームです。


一般に家庭やレストランなどでは、バケットタイプのパンが主流です。
フランスパンを幾分ずんぐりさせたような感じでしょうか。
これは「エキメッキ」というパンで、レストランや町の食堂「ロカンタ」では通常、食べ放題です。


その他、イタリアのピザの原型とも言われるのが、「ビデ」です。
丸い、イタリアのピザと異なり、トルコでは細長く、生地は薄いパンです。
とろりとしたチーズが絶妙のトルコのスナックです。


地方によって、たとえばアナトリアの田舎では、インドのナンに似た薄いパンを主食とします。


トルコではお米は主食としては食べません。
その代わり、お米の型のマカロニをバターで炒め、ナッツや松の実などを混ぜたこめピラウとして肉料理などの付け合わせにされます。
白いご飯になれている日本人には、最初は抵抗があるかもしれませんが、松の実のコツコツとした歯ざわりと香ばしさがとてもおいしく、肉料理に合います。
また、「ドルマ」といって、ピーマンやムール貝に、あるいはブドウの葉で、お米とひき肉のピラフを詰めたり、包んだりした料理もトルコ料理のメゼの定番です。


お米の食べ方にもお国柄が出て楽しいですね。



Posted by torukoryori